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陣内ウィメンズクリニック

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TOP : なんとなくプレッシャーを与えてくる親との付き合い方 パート2
 投稿日時: 2015-05-28 13:42:16
みなさま。
こんにちは。夏らしい季節になりましたがいかがお過ごしですか?
外は暑いのに、室内はエアコンで冷えてしまったり乾燥していたり、
どの季節も調整が必要で、自分守るものなかなかたいへんなものですね。

さて、先日のコラムのつづきです。


今日は、

⚫︎「はっきりは言われたわけではないけど、なんとなく期待を感じる」親の言動

についての対応法を考えてみたいと思います。


先日こんな方がカウンセリングにいらっしゃいました。
その方は30代の奥様で、結婚2年目。
結婚する前からお子さんが欲しかったらしく避妊をしたことがないそうなのですが、なかなか子どもに恵まれず、現在妊活中。

とてもやさしいご両親のもとで育ったらしく、
その雰囲気がよく表れているやわらかい印象の方でした。
ご主人とのコミュニケーションもとくに問題はなく、治療を続けられているとのこと。

そんな彼女の悩みは、妊娠に対するプレッシャー。
誰からも急かされていないのに、だれからも責められていないのに、
しかも、治療をしている方の平均年齢からすると自分は若いほうなのに、
まだ焦る必要もないと頭でわかっているし、まわりもそう言ってくれるのだけど、気持ちはどんどん追い詰められていくのだそうです。

「どんなときにそう感じるの?」

私はそう聞いてみました。そしたら彼女はそのうちひとつのエピソードを話してくれました。

実家のおかあさんが、近所のお子さんをとてもかわいがっており、
嬉しそうにその子の話をするのだそうです。

その子のおばあちゃんの代わりに自分が幼稚園に迎えにいった話。
その子の運動会を見に行った話。その子が自分の絵を描いてくれた話。
その子のおばあちゃんじゃ泣きやまなかったけど、自分があやすと泣きやんだという話。

実家に帰ったときも、電話でも、なにかとその子の話になるそうです。
自宅のリビングには、その子のバレエの発表会でおしゃれしたおかあさんとその子が一緒に写っている写真が飾ってあるのだそうです。
お父さんもそんなお母さんを笑って見ています。

彼女もはじめはおかあさんが嬉しそうに話す姿が嬉しくていい気分で聞いていたそうなのですが、
そのうちイライラしたり、落ち込んでしまったり、
どうしてそんな気持ちになるのか自分ではよくわからなかったそうです。
そして先日、「もう!いつもいつもそんな話ばっかりしないでよ!」と
感情的にキレてしまったのだそうです。
彼女は自己嫌悪でいっぱいになりました。

自分はその子にやきもちを焼いているのかな?とか、
私が話したいのを聞いてもらえず自分の話ばかりするからイライラするのかな?とか、
いろいろと考えてはみたけど、ピンとこない。
そして、そんな幸せそうなおかあさんにイライラする自分はなんて心が狭いんだろう?
と自分を責めていきました。
その時期は治療もうまくいっておらず、気持ちは落ち込むばかり。
自分には何の価値もないんじゃないか。そんなことまで考えるようなりました。

「私に子どもがいれば、おかあさんのことでイライラすることもないのに。
私に子どもがいれば、私だっておかあさんを幸せにできるのに」

そこで、ふと気付いたそうです。
自分は、そんなおかあさんの態度に、プレッシャーを感じていたんだ。と。

彼女は、そのほかのお母さんの言葉や態度を思い出しはじめました。

「よその子だから、こんなにかわいいだけでいられるんだよね。
自分の孫ができたら、こうはいかないんだろうね」
「あの子は生意気なところがあるけど、これも孫ができたときの練習ね」
「子どもはやっぱり綺麗な若いママが自慢みたいよ」
「あそこは35歳過ぎての子だから、ママひとりじゃ大変みたいだから手伝ってあげなきゃね」

おかあさんは無意識かもしれないけど、なんとなくその期待は伝わります。
言葉の裏には「私は孫が欲しい」という気持ちがしっかりこめられています。

彼女はそのメッセージを感じて、
「おかあさんを喜ばせてあげられない自分なんて価値がない」と、
苦しくなってしまっていたのです。

「昔からおかあさんを幸せにしたいと思ってきたの?」私は聞きました。

彼女は「はい」と答えてくれました。
彼女は小さい頃からお母さんがニコニコしているのが大好きで、
お母さんが落ち込んでいると辛くなってしまって、一生懸命お母さんをなぐさめたり、はげましたりしてきたそうです。

こんなとき、カウンセリングではイメージトレーニング使います。
彼女にはこんなイメージトレーニングをしてもらいました。

ちいさいころの彼女の姿を目の前に想像してもらって、
その子にこう語りかけてもらいます。

「お母さんが笑ってなくて悲しいね。
悲しい気持ちをがまんしなくてだいじょうぶだよ。
あなたのせいじゃないよ。
あなたがお母さんを笑顔にできなくても、あなたには価値があるよ」

彼女はしずかに涙を流し始めました。
そして、少し気持ちがおさまったころ、彼女はこう言いました。

「私、自分がお母さんを幸せにできていないことが悲しかったんですね。
悲しかっただけで、自分が悪いわけじゃないのかも」


このイメージトレーニングを自宅でも続けてもらった結果、
彼女のイライラとプレッシャーは少しずつ減っていきました。


言葉の裏にあるメッセージ、そこで感じる自分の気持ち、
そんなことがプレッシャーになっていることがあるようです。

そして、ご自身ではなかなか気付きにくいともあるかもしれませんね。


なんだかわからないけど、気持ちが揺れる。
そんなとき、こんな感じで相手の気持ち、自分の気持ちの触れてみましょう。
そこから何か見つかるかもしれませんよ。

おひとりで難しいと感じたときは、お手伝いしますので、
いつでもお声がけください。


わたしも自分の気持ちに振り返りつつ、
また次のコラム考えてみます。



心理カウンセラー 丹野ゆき





 


丹野ゆき
(心理カウンセラー)

1971年生まれ 東京都在住・福岡市出身
2001年よりインナーチェンジングセラピーを学び、(株)メンタルサポート研究所 関東カウンセリングチームリーダーを経て、現在は心理カウンセラー・カウンセラー養成講座講師として活動中。
主な活動地域は、東京・千葉・埼玉・長野・新潟・長野・富山・名古屋・兵庫・大阪・松山。2002年より、東京・自由が丘 不妊治療施設 陣内ウィメンズクリニック 専属カウンセラーとして、不妊に悩む患者さんの心のケアを担当。その他、企業・市役所などの行政施設で、人格適応論などの研修も行う。

著書:
「どうしてもギャンブルがやめられなくなったら読む本」/ すばる舎
Webサイト:
http://snowstyle.jimdo.com/
ブログ:
テキトウなくらし*
 

 

 


道場隆太(心理カウンセラー)

メンタルヘルスの研究を行うメンタルサポート研究所にて2010年より「心の問題解決」「心が楽になる心理学」をテーマに最先端の心理学療法を学び、カウンセリング活動を行っています。
専門は働く方のメンタルサポート。
その他、自身の不妊治療経験から不妊治療専門クリニックでのメンタルケア講座や、心理カウンセラー資格取得講座の講師をしております。

■経歴
・2010年 心理カウンセラー活動開始
・2012年 チャメプロジェクト開始
・2012年 不妊治療体験
・2014年 第一子誕生

■開講講座
“心の解決”へ取り組む「メントレ講座」
男性向け不妊メンタル講座 コミュニケーション研修
 

 

 
陣内ウィメンズクリニックスタッフ
Webサイト:
http://jinnai-womens.com/
 
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